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Ⅰ 空き家の発生原因
(前提)
① 戦後の持ち家神話や新築至上主義の醸成
② 住宅産業による世帯数の増加戦略
家族分散化 ➡ 核家族化 ➡ 単身世帯化
③ 分散世帯(特に子世帯・孫世帯)の都市部への偏重(助長)
④ 多死社会の到来
- 死亡者数 1989年:78.8万人
→2015年:129.0万人
→2045年:166.9万人(予測)※ピークを迎える
⑤ 住宅産業のニーズ創造によるミスマッチ
純和風住宅等のニーズが消失し中古住宅が敬遠されるように
⑥ 節税を目的とした賃貸住宅の大量供給
⑦ 2011年からの人口減少。
2020年から世帯数も減少(予測)。
【空き家の統計】
居住世帯のない住宅における空き家の数は、調査の度に増加し、平成5年に448万戸だったところ、平成25年には820万戸と、その20年間で約1.8倍になっている。
また、空き家率でみると、平成10年に1割を超え11.5%となり、その後も一貫して上昇を続けている。